工事中。気を付けて、ご注意下さい。
タイトルにある注意書きの中国語は、どうして真ん中の行で喧嘩売ってるのかな~?と推測すると、多分「気を付けて」の勘違い機械翻訳なんだろうな~と、思いました。「気を付けろ」のニューアンスにかなり近いように思います。しかも、おそらく「工事中」、「気を付けて」、「注意」部分をそれぞれ別々に機械翻訳したかと思います。何しろ言葉自体がちぐはぐなのです。
さて、写真から見ると、わざわざ中国語で表示すると言う事は、中国旅行者がたびたび訪れる様な観光地と想像ができます。観光客の多いところで工事がある時は、安全に気を遣うのは良くわかります。しかし工事なのか工程なのか、良くわかりません。両者には結構な違いがあります。
工事 ⇒ 日本語と同じ建設現場、防風、防水工事の意味で、中国語 = 施工
建設計画、プロセス ⇒ 大がかりな建設計画、生産プロセス、中国語 = 工程
例えばトンネル工事なら「施工」、山全体の防災建設なら中国語では「山林工程」、この場合、前者のような気がします。
さて、最も問題なのが中国語表示の真ん中にある行「怎么着」、日本語に訳すと「だからどうした」、「それでなんだよ」、喧嘩口調で言う方が多い言葉です。血の気が多いのかぁ?ご丁寧にその前「请」を付けたので、「どうぞ、だからどうした」と中国人に理解されるので、これもう笑うしかないです。萌えないギャップです。
しかも、安全注意の為に貼った紙が、逆に注目の的になって、人を集めてしまい、危険を招いたリします。
では、本題に戻ります。この場合、中国語の正解はこれです。
施工之中,请注意安全。
または、
正在施工,请注意安全。
多少中国語をかじった人なら、「気を付けて下さい」は「小心」を使うじゃないですか?と質問が来ます。「小心」は確かに中国語で「気を付けて下さい」と言う意味ですが、使い方があります。
中国語では人の形容表現の多くに人体構成の一部を使います。例えば中国語で気を付けるの反対意味で「胆大」と言います。昔、人の度胸をコントロールする部位は「胆」と思われていたので、度胸がある人、日本語でも大胆な人と言います。
もう一例、中国語で「多心」は心臓が1つ以上ある人、な~んて事は決してありません、信用が足りず、過ぎた猜疑心を持つと言う意味です。「小心」は人の身の回りに関する事柄に使う注意と同じ意味であり、言葉としての使い方が間違いではないが、「小心注意」でわざわざダブって書く場合は、「小心」の意味が「気を配る」に変わり、注意する事に気を配って下さいと言う意味になりますが、重ねて注意すると言う意味もあります。
一昔、中国建設現場で「小心注意」と貼紙があり、現地の人の井戸端会議で「同じ意味を重ねた注意書きって、四方八方から何が飛んでくるかわからないみたいで恐怖を煽ってんじゃないよ、何に気を付けるかを書く事が大事でしょう」と話が出て、建設現場は安全第一だから「注意安全」に書き直した事がありました。
日本語の「気を付けて下さい」もこの場合は、「注意」で充分です。お互いに漢字を使う国だからと言って、なんでも直訳するのは翻訳ではありません。異国の人同士のコミュニケーションの誤解やトラブルは、間にいる通訳または翻訳者が言葉だけを知っていて、直訳する事で招く事もあります。
他にも喧嘩口調の誤訳がありましたよ。⇒ 「思い出とゴミは持ち帰ろう」とかね、中国語で表示する必要があって、専門職はそれに関係なく、わざわざ中国語を知る必要性もない、翻訳依頼するにはたった一言しかないし、機械翻訳でいいかと思うのも、なんとなくわかりますが、中国語の誤訳だらけとテレビやネットで晒される事になります。筆者が管理するNOTEサークルに入りませんか?誠意を以てサポート致します。