ご乗車のお客様はバス停にてお待ちください
上記写真の中国語翻訳も機械翻訳によるものだと推測できます。ここまで訳せるくらいだから、大したものだと感心しますが、正しい中国語かと言うと、否です。
バス会社が出ていましたのでモザイクしましたが、数社しかないから、特徴が分かる人にはわかるでしょう。変な中国語で写真を撮られていますが、文法的な可愛い問題で、これまで公共場所での誤訳問題と比べ、大して恥ずかしい間違いではありません。
中国語部分が「客人乘坐请等待巴士站」となっています。「乘坐」は乗って席に着く行為で、間違いではないが、席に乘る確実性は保証されるものではないので、ここは普通に「乘车」でもいいと思います。「请等待巴士站」は「バス停を待つ」と言う意味ですが、言いたいことは「バス停で待つ」と言う事でしょう。
サクッと中国語の正解へ行きましょう。
搭乘的客人,请在巴士站候车
大部違う感じがしませんか?写真のは所詮機械翻訳ですからね、文法的に逆なのが2ヵ所あり、日常の交通手段を利用する慣用語でもありませんでした。
はい、終わり。
サクッと終わらせたのは、昔、バスに乗るのがどれだけ大変だったかを思い出して、ちょっと話したくなりました。
筆者の幼少年代は上海で過ごしましたが、当時は文革の真っ最中で、狂った政治運動の渦に巻き込まれて、未だにトラウマを沢山抱えて生きています。
あの時代、中国の市内交通手段と言えばバスか自転車しかありませんでした。自動車なんて年に何度か見るだけで、お偉いさんか外人さんしか乗れませんでした。
日本の子供が電車に乗るのが大好きなように、筆者も1種類しかないバスに乗るのが好きでしたが、児童にとってはなかなか大変でした。人口に対しての本数があまりにも少ないので、バスに乗るには体力と図々しさが必須だったのです。
中国新聞社のネットで40年前の北京交通に関する写真を見つけて来ました。
中国はメンツが何よりなので、写真さえも撮る前に必ず事前に準備してポーズを取らせます。なので、にこやかな人がいて、割合秩序が乱れてない様に見えますが、全っ然違いますからね~
上海も全く同じバスで同じ状況でした。通勤時間帯は更に人が多く、バスを何台待てば乗れるのかと言う、常に押しあいへし合い状態でした。乗る為には後ろから必死に押し上げるか、他の人を引き下ろすか二者択一です。
すごいでしょう~こんなバスで鍛えられて数十年、中国の人は逞しくも、図々しくもなりますって。
筆者も本当にこんなバスで親と一緒に乗りましたからね~育児施設は企業付属で親と一緒に通勤していました。親の仕事が夜のシフトで帰りが深夜の場合は、バスを乗るのが楽しかったのです。かなり空いていて、バスの車内を歩けました。
そして雨の日曜日だけ、バスが空くのを狙って、親に頼んでゆっくりとバスに乗せてもらっていました。特に何をしたいわけでもなく、ただずっとバスに乗って、見どころも無い殺風景な街でも、景色が後ろに流れながら移り変わる様子が好きでした。
しかしそれも長く続ける事無く、日頃バス車内で押されて喘息の発作がしょっちゅう出るし、痴漢にもあったし、毎日母親が誰かに喧嘩売られて応対するのを見ているのが心痛な思いでした。小学校からは絶対バスに乗るのがいやで、片道1時間弱歩いて学校へ行っていました。
今でもバスが嫌いです。乗り物で他人と距離が取れないのも大嫌いです。日本に帰ってからも、電車以外は乗りたくなくて、バスに乗るくらいなら車を買ったくらいですね。
ただ、バスの車両自体が懐かしくて、エンジン音がうるさく、常にオイルの匂いがプンプンしていましたが、形状が好きでした。多分電車が好きな子供と同じ感覚だったと思います。当時のバスが良くわかる写真も見つけて来ました。引用したサイトは写真の右下です。
これは国産モデルBK560で、当時はチェコスロバキアから輸入したバスをモデルに作ったものです。人口の多さから一度に沢山の人を乗せられる事が重要だったのでしょう、中央に連結部分があり、バスの車体が長いです。連結バスの欠点は巻き込み事故が多発する事ですが、そこは自己責任だったのでしょう。
因みにチェコから輸入したバスはこれです。
実物モデルしか見つけられませんでした。牽引タイプのバスだったんですね。中国では乗車してからチケットを売るスタイルでしたので、バスの乗務員が車両間を歩ける必要があったから、あの連結デザインとなったのかも知れません。
筆者が帰国した翌年に開発、運用された新型連結バスがこれです。つい最近まで使っていたので、日本人でもこのバスを見た人が多いと思います。
これ以降は連結バスが街から姿を消したらしいです。今では日本と同じ様なバスが主流で、都会では連結バスを見る事はもうないでしょう。乗るのはトラウマですが、見ている分は結構バスと言う車種を気に入っています。特に連結バスなんて、レアです。