靴を脱いでお上がり下さい
上の画像は中国のWeChat系のブログで見かけたものです。何処かのビジネスホテルの入口でしょうか、年配の中国旅行者なら戸惑うでしょう・・・・・・
中国は小学校から英語教育しているので、中年以下の旅行者なら、英語部分で意味は分かる筈です。WeChat系のブログで記事を書いた人はアクセスを意識しているのか、「広くて深い中国語の文字をそう簡単に扱えるか?!」と鼻息荒く書いていました。
さて、この中国語は機械翻訳でも間違わないものです。「Your Shoes」→「您的鞋子」、「您」は日本語にない漢字です。 その為か、悠々自適の「悠」で代用しちゃいましたね~ 代用できるような文字ではありません。
英語の you と同じ発音だから、youの靴?センスの無いダジャレなのか?無い無い。
日本のサービスと品質が世界で歓迎される中、一文字の明らかな落ち度は、自分たちの信用を傷付ける事になります。一言だけなので翻訳会社にも頼めないなら、 このホテルにはぜひ筆者が管理するNOTEのサークルに入会して欲しいと思います。
この翻訳文「請脱下您的鞋」は、 「お上がりください」と言う丁寧な表現を含みません。 英語部分もただ「靴をお脱ぎください」となっています。 日本語の丁寧な表現も含めて正しくは、
「敬请脱鞋后进馆」
そもそも「您的」は使わなくてもいいのです。日本語同様わざわざ代名詞を入れません。 丁寧さ抜きでビジネスライクになら、
「请脱鞋进馆」
「进」を繁体字にすると日本語の「進」と同じで、 台湾や香港のお客さんなら「進」を使って下さい。 また「進」は「入」で代用しても同じ意味です。
「敬请脱鞋后入馆」或いは「请脱鞋入馆」 でもいいです。
余談ですが、玄関先で靴を脱いで、上履きに履き替えるのは、畳を使う日本住宅での生活習慣でしたが、最近は中国でも、玄関先で靴を脱いで、スリッパに履き替える家が多いのです。
ところで、玄関で脱いだ靴の状態から性格判断ができると言います。日本では幼稚園から靴を脱いだ後、きちんと揃えましょうと教えますが、実際はよそで守っても、自宅では本性が出ます。
脱いだ靴の状態は大よそ4種類あり、それぞれの性格判断を参考に書きます。
1. 入口に向かって靴が揃う
万事が整えられ、完璧を求める人。身近な人にも求めるので多くの敵を作る。ルールをきちんと守るが、感情を押さえ、表情の動きが少ない。道徳心と倫理感は強いが、良かれと思ってした事でも誤解を招き易い。もっと気楽になるべきタイプ。
2. 進行方向に靴が揃う
合理的な方法で物事を周到に考えられる人。自我のバランスが最も良いタイプで、他人から成熟した大人と認められる。
3. 靴が脱ぎっぱなし
社会的ルールを気にしない自己中な人。幼児性があり、自由奔放だが、行動が欲求に忠実である場合が多い。いい方向に向かえばある分野で成長しますが、良からぬ方向に向かえば単なるわがままなタイプ。
4. 家族に靴を脱いでもらっている
あまりいないかもですが、最悪なタイプです。家族にも責任があり、ワガママの度合いが比較にならない。周囲への協調性がなく、いつか大きなトラブルを招く人。
どうですか?靴で見る性格w 宿泊施設でも玄関でお客様の脱いだ靴をチェックして、応対の参考にする事ができますよ。たかが靴、されど靴ですよね。
日本の靴協会によれば2010年から輸入靴は6億足を突破、一人最低でも6足の靴ですよ、わずかだが国内生産の靴もあるので、皆さんは何足の靴を持っていますか。