銀聯カードが使えます
秋葉原や上野で良く見かける免税店前に掛かっているものです。下の中国語部分ですが、大した間違いではありませんので、さらっと修正しましょう。
1行目だけ、正しくは、
可用银联卡
先に正解を出しましたので、ここから説明します。中国語もそうですが、銀聯カードについても説明します、見たい人だけ見て下さい。
先ず中国語ですが、画像にある「我可以使用银联卡」の「我」は自分の事を呼称する「私」であり、その事自体はかなりの日本人が知っている筈ですよね~筆者が高校生の時にクラスの半数はみんな知っていましたよ?普通に、「銀聯カード使用できます」の前に何故「私」があるのですか?こんなでっかく貼り出しているのに、そこ気づかない?
「可以使用」部分も鉄板翻訳ですね、普通に「可用」でいいと思います。特にポスター類は簡潔に表現して明瞭に意味を伝える事は、日本語だって同じですよね?って話です。まぁでも「可以使用」も正解ではあります。
可以使用银联卡
「銀聯カード」は筆者が約20年前に見かけるようになったものです。こんなロゴがついているクレジットカードです。
銀聯カード出現のインパクトは大きく、なんでもう少し早く作ってくれなかったのかと思いましたね。
それまで筆者は仕事で、毎年約180日間も中国にいて、移動や宿泊、接待も含めて、いちいち換金し、ニコニコ現金払いで面倒くさかったですわ~接待費用も常に持っていたので、危険を常に嗅ぎ分けながら管理にも神経を遣っていました。
1年でも早かったらな~銀聯カードを作ってたかもw 正確には当時から銀聯カードがあったらしいです。ただデビット機能だけだったので、現地人にしかメリットがなかったのです。中国から来る訪問団のメンバーの多くが銀聯カードを持っていたので、良く「銀聯カードは日本で使える?」と聞かれました。当時は日本で銀聯カードを見た事もなく、メーカーさんの方に聞いても、なにそれ?と返して来ます。
言い直すと、銀聯カードのクレジット機能がもう少し早く出来ていたら、出張も楽だったのにな~と思いました。
当時から国際ブランドの VISA、Master Card、American Express、JCB 等がビジネス業界に浸透していました。銀聯カードは中国の政治力ゆえのもので、一気に台頭するであろうと想像はできましたが、アメリカのブランドを押さえるほどになるとは考えていませんでした。
現在の銀聯カードはデビット機能のみに限らず、クレジット機能、電子マネーなど様々な機能を持ち合わせており、64億枚と言う世界一のカードとなっています。中国の人口が多いからではないですよ。合理化のロジックが違います。
銀聯カードは中国人民銀行が発行しています、日本で言うところの「日本銀行」ですね、それ以下の銀行、信用金庫等が全て同じカードで使う事ができます。銀聯カードの英語名の通り、最初から金融業界のユニオンなのです。
日本のカードは枚数が多くて管理し難いとは思いませんか?アメリカもそうですが、民主主義だからどの金融機関でも発行が出来ますが、ユーザーにとっては管理手間が多くて、リスクが大きいし犯罪を引き起こす比率も高い、使い難くて面倒です。銀聯カードの様なデビット機能とクレジット機能を併せ持つものは日本でかつてありませんでした、強制的に2枚持たされました。口座が増えるとカードも倍に増えます。
銀聯カードが欲しいと言う声が日本でも多くあり、そのせいか、日本の各金融機関でも銀聯カードが多く発行されました。でも、日本の銀聯カードは欲しくないですよ、枚数が減らないし合理化されずに、銀聯のロゴが増えるだけですから。
ごちゃごちゃな事は金融業内部で解決して欲しいし、サービス内容だけで競争して欲しいし、ユーザーにはシンプルにどこでも使えるカードが欲しいですよね。全く銀聯カードが欲しいと言う声を、金融機関は理解していないと思います。
銀聯カードを持っていますか?筆者は未だ持っていません。先ほども言ったように日本の銀聯カードでは意味がないのです。銀聯カードは現在国際ブランドの位置に達し、2015年から決済額があの VISA を超えて、世界トップとなっています。